【基礎知識】ヒゲ脱毛ってどういう仕組みなの?

カレイドクリニック

ポイント

① 脱毛する=毛を作り出す細胞の動きを止めて、毛の再生をストップさせること
② クリニックやメンズエステでは電気や熱の力を利用して、細胞の動きを止めている
③ 細胞の動きをしっかりと止めないと再び毛は生えてくる

毎朝のヒゲ処理ってめちゃくちゃめんどくさいですよね。係る時間は5~10分程度とは言え、朝のどたばたの中での10分は貴重です。最近では芸能人や有名人をはじめ、ヒゲ脱毛をしている人も増えてきたこともあり、メンズ脱毛に強を持つ人も増えてきました。

今回は実際にヒゲ脱毛に通っている筆者が、ヒゲ脱毛の基礎知識について順を追って解説していきたいと思います!

「脱毛する」とは?

ヒゲに限らずですが、毛というのは皮膚に付属する角質器でケラチンという成分からできています。

皮膚から出て見えている部分を「毛幹」といい、さらに皮膚の中の部分には「毛根」「毛球」「毛乳頭」「毛母細胞」「毛包」というように色々な部分にわかれています。

cross-sectional-view-of-the-skin_hair_s

毛乳頭と毛母細胞がヒゲ脱毛では重要になります。

毛の構造と部位ごとの働き

毛包毛根を取り囲む部分、いわば毛穴
毛母細胞毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返して毛を作る細胞
毛乳頭毛細血管から受け取った栄養素を毛母細胞に送る部分
皮膚腺皮腺を分泌して毛や皮膚に潤いを与えて乾燥を防ぐ
立毛筋寒さや恐怖などを感じると収縮して毛を立たせる
バルジ領域毛母細胞の元となる細胞(幹細胞)を作り出す部分

大事なポイントは、毛細血管から毛乳頭に取り込まれた栄養素が、毛母細胞に渡って細胞分裂を繰り返すことによって、毛が作られるということです。

言い換えると、毛が生えてこないように脱毛するためには、毛が作られるこの仕組みを絶てば良いということになります。

これが「脱毛する」ということになります。ほぼ永久に生えないレベルまで脱毛することは「永久脱毛」と言われたりもします。

最近では、毛母細胞自体の元になっている発毛因子を作り出す「バルジ領域」という部分の働きを止めることで脱毛する、という方法も出てきています。

では、どうやって毛を作り出す仕組みを止めるのか?

結論から言うと、電気の力を利用します。

電気や熱を加えて細胞の動きを止めることで毛の再生をストップさせることができるのです。

電気や熱の力が足りないと毛は再生してしまう

ただし、私たちが無駄だと思っているヒゲやムダ毛には、外部の刺激や衝撃から肌を守ってくれる役割もあります。

言い換えると、生物学的に必要があるから生えてきているわけなので、強制的に動きを止めようとしても、細胞は再び動き出そうとします。

つまり、電気や熱の力が弱かったり、毛の生命力が強い場合は、細胞の動きを完全に止めることはできません。

とは言っても、何回も脱毛に通うことで細胞にダメージが蓄積されるため、毛は薄く・細くなっていきますので、ご安心ください。

ちなみに、「電気や熱を加える」と聞いて、少しびっくりする人もいるかもしれませんが、かなり微弱なので、関電したり火傷したりするようなことはありません。

脱毛の原理

脱毛とは広い意味ではカミソリやシェーバーなどで剃ることも「脱毛」に含まれますが、ここではヒゲ脱毛の主流であるレーザー脱毛の原理を説明していきます。

毛は皮膚の奥深くの部分にある毛母細胞が分裂することで伸びてきます。
これを破壊することによって毛の再生を防ぐことができるんですね。

絶縁針脱毛にしろ、レーザー脱毛にしろ、この毛の発生部分を熱によって変性させ破壊します。

レーザー脱毛では主に皮膚にあるメラニン色素をターゲットにしています。
あとで詳しく記載しますが、毛には毛周期というものがあり、休止期というお休み中以外の時期にはメラニンをたくさん含んだ細胞がいっぱいあるんですね。

特殊な波長のレーザーを当てることで、吸収された光のエネルギーが熱に変換され毛の発生源が破壊されるというわけです。

詳しくはこヒゲ脱毛の種類と違いの記事をご覧ください。

次は先ほど話にでた毛周期について見ていきましょう。

毛周期について

毛には毛周期という生え変わる周期があります。

haircycle_s

「成長初期」
毛母細胞の分裂が始まり、皮膚内部でも成長が始まる。 脱毛に最適な毛の状態。

「成長期」
毛母細胞が活発になり分裂を繰り返す時期。毛が皮膚表面に出てくる。 脱毛に最適な毛の状態。

「退行期」
毛の成長が終わり、抜け落ちるまでの状態。

「休止期」
毛が抜け落ち、次の毛が生えてくるまでの時期。

この4つの周期を繰り返し生えたり抜けたりします。

 

レーザー脱毛はメラニンに対して作用するため、成長初期、成長期に行うことになります。

ヒゲの毛周期

ヒゲの場合は、個人差はありますが、成長期が4カ月~1年、休止期が2~3カ月ほどです。

ワキや腕は成長期が4カ月、休止期が3~4カ月ほどなので 、ヒゲの毛周期は他の部位に比べて長いことが挙げられます。 VIOと並んでロングタームな毛なんです。

それもそのはず、ヒゲは体の中でもかなりしっかり生えている毛なのです。

そのため、これだけしっかり生えている毛なので、脱毛もすぐには終わりません。

1回の治療だけではほとんど変化は見られないと思いますが、弱いヒゲから徐々に無くなっていきますので根気強く治療を続けていきましょう。

まとめ

ひげは密度が高く、伸びるスピードも速い。

そして、年齢を重ねるごとに濃さはましていくということです。

青ヒゲなんて百害あって一利なしというやっかいなものですが、幸い解決する方法はあります。

レーザー脱毛や針脱毛がそうですが、ヒゲというのは脱毛の中でも時間や手間のかかる部位で、しかも顔という目立つ場所であるためになかなかやっかいです。

 

脱毛してツルツル快適ライフを送るためにもしっかりと知識をつけ脱毛に挑みましょう。

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