ヒゲ脱毛後、毛嚢炎がひどい場合の原因や早く治す方法を解説します。
「脱毛後に毛嚢炎がひどくなってしまいました。」
「脱毛後にニキビのような症状があるのですが、自然に治るのでしょうか?放っておいてもいいのでしょうか?」
このような悩みをお持ちの方は、いらっしゃいませんか?
脱毛後にニキビのような症状が出る肌トラブルとして、毛嚢炎というものがあります。毛嚢炎を放置しておくと、色素沈着を起こして治療が受けられなくなることがあります。そこで本記事では、毛嚢炎の原因や早く治す方法について解説します。
毛嚢炎とは何?
毛嚢炎とは、毛穴が弱くなることで起こる炎症です。
毛包炎は、白いニキビのような病変が現れたり、虫刺されの後のような赤いぶつぶつができたりする病気です。痛みはありませんが、かゆみを伴うことがあり、悪化するとしこりや圧痛、発熱症状が現れることもあります。
医療レーザー脱毛で毛嚢炎になるのはなぜ?
毛抜きや脱毛は、皮膚や毛穴を傷つけてしまいます。カミソリや毛抜きでの自己処理はストレスが大きく、毛嚢炎のリスクが高まりますが、医療レーザー脱毛や光脱毛は毛嚢炎のリスクが全くないわけではありません。
肌のバリア機能が低下すると毛嚢炎になる
クリニックの医療レーザー脱毛は、メラニン色素と熱に反応してムダ毛にダメージを与えるため、毛根や毛根周辺の表皮には多少の熱ダメージが残ります。
健康な肌であれば、もともと肌に存在する常在菌がバリアとして働き、肌を守ってくれます。しかし、レーザーやフラッシュを浴びた肌は、一時的にバリア機能が低下しがちです。そのため、普段はあまり害を及ぼさないブドウ球菌が、ダメージを受けた毛根に入り込み、毛嚢炎を引き起こしてしまうのです。
毛嚢炎は、比較的誰にでも起こりやすい病気です。赤みや痛みがなければ心配はありませんが、髪のお手入れの仕方によっては悪化することもあるので注意が必要です。
毛嚢炎になったら、クリニックで治療を受けましょう
肌トラブルの多くは原因が複雑で、自分では対処が難しい場合があります。毛嚢炎に馴染みのない方は、どのようにケアすればいいのか戸惑うかもしれませんが、基本はニキビと同じで、患部を清潔にすることが一番の予防・対策になります。
しかしながら、しっかりスキンケアをしていてもニキビができる人がいるように、何らかの原因で毛嚢炎になりやすい人もいます。そのような場合は、クリニックを受診して適切な治療を受けましょう。
毛嚢炎のある肌のケアと治療法
毛嚢炎は、重症でなければ自然に治るといわれていますが、病変が広い範囲に広がって数が増えてきたり、痛みやかゆみがある場合は、早めに病院を受診してください。
毛嚢炎に有効な薬には、抗真菌薬、ステロイド軟膏、抗生物質などがあり、皮膚の状態や治療の段階によって、医師が適切なものを処方してくれるでしょう。
クリニックで脱毛をした場合は、経過を確認し、必要に応じて薬を処方してくれるアフターケアを利用することができます。湿疹などができやすい肌質で心配な場合は、脱毛前にあらかじめ医師に相談しておくと、日頃のケア方法のアドバイスや肌質に合った軟膏を処方してもらえることもあります。
自宅では患部を清潔に保つことを続けてください。また、ニキビを無理につぶすと化膿することがあるので、余計な刺激を与えないように注意することが大切です。
毛嚢炎にステロイドの塗りすぎは逆効果?
毛嚢炎の治療では、湿疹や炎症を抑えるために副腎皮質ホルモンが使用されることがあります。一方で、塗りすぎると毛嚢炎を悪化させることがあります。というのも、ステロイドは皮膚の免疫機能を抑制するため、過剰に使用すると細菌に感染しやすくなる可能性があるからです。
クリニックでは、医師がこれらの薬のリスクを考慮した上で治療を行っているため、問題はないでしょう。自分で処方されたものを使うときは、必ず決められた用法・用量を守ることが大切です。
毛嚢炎を予防するための正しいスキンケア方法について
毛嚢炎を予防するためのケアは特別なものではなく、基本的には健康な肌を維持する方法と同じです。適切な洗浄、保湿、日焼け止めなどが重要です。
洗い方に注意する
患部は清潔でなければなりませんが、洗い方には注意が必要です。特に、脱毛直後の肌はとても敏感なので、過度に洗わないようにしましょう。洗うときは、なるべくやさしく手洗いしてください。
ムダ毛処理の注意点について
レーザー脱毛を行うと、次の施術まで数ヶ月の間隔が空きます。その間は、ムダ毛を自分で処理することになるでしょう。毛抜きよりもシェービング、手動のカミソリよりも電気シェーバーがおすすめです。
手動のカミソリを使う場合でも、こまめに刃を交換し、毛の流れに沿ってやさしく剃るようにしましょう。毛の流れに逆らうと、根元から剃ることができますが、すぐに皮膚を傷つけ、毛嚢炎を引き起こす可能性があります。
また、脱毛中は紫外線対策やUVケアも行いましょう。低刺激の日焼け止めを塗り、日傘や帽子などを活用しましょう。このようなケアをすることで、脱毛の効果も高まりますので、ぜひ続けてみてください。